青柳の 糸の細(くは)しさ 春風に 乱れぬい間に 見せむ子もがも


                         万葉集 巻10ー1851



青柳の糸のこまやかなこと。春風に乱れてしまわないうちに見せる子がいたらなぁ。




柳は中国原産ですが我が国への渡来は古く、万葉集にも数多く詠まれており、集中『柳』とあるのは枝垂柳で間違いないようです。
春風に靡く柔かな柳はたおやかで美しく、眺めていると和やかな気分にさせてくれます。
水辺にしだれ柳は格別な風情がありますね。
この春、何箇所かの柳を写しましたが、芽生え、新緑の頃の柳は、やはり池や川の畔が映えます。街の並木の柳は青々と繁っていないと目立たないなぁ、と感じました。


柳の木は白くて強いことから清浄で邪気を掃い、春まっ先に芽を出すので縁起の良い木であるとされ、『柳箸』はハレの箸としてお目出度い日に用いられます。我が家ではお正月の三が日しかご縁がありませんが・・・(*^。^*)


以下、この春にあちらこちらで写した柳を並べてみました。

三月、芽吹きの頃(源平池)


浅草神社の柳                           柳にスカイツリー
    



銀座 柳通り                          銀座9丁目の柳
 


横須賀しょうぶ園には所々に柳が植えられていて、優しい雰囲気をを醸しています。



しょうぶ園のスライドショーを作りました。目でお散歩はいかがでしょう?
一周所要時間は四分ほどです。こちらからお入り下さい。