青海原 (あおうなはら)



青海原(あおうなはら) 風波(かぜなみ)なびき 行くさ来(く)さ 障(つつ)むことなく 船は早けむ

                        大伴家持 万葉集 巻20−4514



青海原に風も波もなびいて,行きも帰りも障りなく、あなたの船は早く進むことでしょう。


渤海大使 小野田守(おののたもり)一行を送る宴の席で詠んだ歌です。

下の拝借写真は復元された遣唐使船ですが、渤海使もこのような船で日本海の荒波を、人力で渡って行ったのでしょうか。




過日、伊豆熱川温泉に行ったおりに、片瀬白田まで続く海沿いの遊歩道を散策しました。
黄砂の襲来で、伊豆七島は陰も形も見えず、行き交う漁船も大島通いの船も霞の中。
ただウミネコ達がプカプカと波に浮いたり、一斉に飛び立ったり、賑やかに過ごしておりました。
魚でもくわえていたのか、カラスに追いかけられているウミネコを目撃しました(笑)

カラスに追われるウミネコ


黄砂に霞む海


以前写した伊豆大島が見える風景


朝日もぼんやりと昇って来ました


以前写した大島からの日の出