ウィーンの近代建築

miebaba2005-08-26

ウィーン歩きで出会った近代建築は四つ。他にも是非見たいと思っていた建物が二・三あったけれども、廻れなかった。またの機会無きにしも非ず、その時のお楽しみ。



カール・マルクス・ホーフ

オーストリア社会主義時代に建てられた、世界初の労働者用集合住宅。大きな建物で長さ1キロもあるという。託児所、病院や薬局、図書館なども完備しているそうだ。ハイリゲンシュタット駅の前にあり、堂々として存在感があった。



ホーフパビリオン・ヒーツィング

皇帝専用市営鉄道駅。地下鉄シェーンブルン駅の一つ先のヒーツィング駅のところにある。内部は見られなかった。分離派の代表的建築家オットー・ヴァーグナー作。



セセッシオン(分離派会館)正面

世紀末のウィーンの新しい芸術家たちが、作品発表の場として築いた建物。地下にベートーベン第九『歓びの歌』をモチーフにした、クリムトの壁画がある。入口の上の文字は「時代にはその芸術を、芸術にはその自由を」と書かれているのだとか。金色のキャベツと呼ばれるテッペンの球状の飾りが目立つ。月桂樹をモチーフにした透かし彫り。


セセッシオン側面


セセッシオン入口の植木鉢



カールスプラッツ駅

これもオットー・ヴァーグナー作。対の建物で一つはカフェ(小さい写真、楽友協会も見える)もう一つは博物館だとガイドブックには書いてあるが、この日は閉まっていて人影がなかった。