わが背子を 大和へ遣りて まつしだす 足柄山の 杉の木の間か


  万葉集 巻14−3363



夫を大和へ遣って私は待つだけなのです。足柄山の杉の木立の間に。






     




熱海から箱根に廻って帰宅する日、宮ノ下から見上げる空は雲一つない快晴でしたので、このまま帰るのも惜しい気がして元箱根まで行ってみました。
青空と芦ノ湖の間に真っ白な富士山の景観を期待して。
惜しいかな、箱根山の上の方は厚い雲に覆われていたのでした。
折角ここまで来たのだからと、風が冷たくて寒いけれど湖畔の遊歩道を歩いて箱根神社にお参りです。
箱根神社は近頃はやりのパワースポットとかで、境内の九頭龍神社新宮に縁結び、良縁祈願の男女の二人連れ、女性グループなど、若い参拝客が増えました。
月次祭の日は九頭龍神社本宮まで船が出て、良縁を願う女性の参拝者で一杯になるそうです。
寒い中、中国からの団体さんも多く、皆さん神前の鈴を鳴らし柏手を打って手を合わせています。手水舎でのマナーもたどたどしながらよくご存じのようで、バスの中で添乗員さんやガイドさんから教わったりしているのでしょうか。



芦ノ湖上空を覆う雲。宮の下の青空が嘘のようです。








開運や縁結びに霊験あらたかと囃される九頭龍神社新宮


以前ここにこんなのあったかしら?と思ったら、ごく最近据えられたばかりらしく。
この龍神水で誓願符を流し納めれば誓願成就とか・・・お宮さんも仕掛けますねぇ。



おまけに (^_^;)


ホテルの喫茶室でぼんやり庭を眺めていたら、池に突然アオサギが飛び込んで何か咥えてのそのそ出てきました。
鯉を咥えているのでした。
獲物が大きすぎたのか暫く持て余す風に佇んでいましたが、やがてごくりと飲み込むとサァッと飛んで行ってしまいました。




少々暖かな色を。今年のくりはま花の国のアイスチューリップです。量的にやや寂しいです。