梅の花 咲けるが中に ふふめるは 恋やこもれる 雪を待つとか
茨田王 (まむたのおほきみ)万葉集 巻19−4283
梅の花が咲いている中に、蕾のままのものがあるのは、恋心を籠めているのか
それとも雪を待っているのだろうか。
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正月三が日が過ぎ、箱根も少し空いてのんびりできるかな?と出かけてみました。
宿泊した宮ノ下は、老舗旅館『奈良屋』の跡地に会員制リゾートホテルが開業した関係で、若いグループや家族連れが増え、お陰で三軒ほどの馴染みの食事処も盛況で、予約無しでは入れない状態でした。お店にとっては商売繁盛で誠に目出度いことです。
出かけたついでに、小田原城と、二宮の吾妻山で梅と菜の花を観てきました。
お城の梅はチラホラ綻んでいましたが、水分不足なのかいまひとつ。
蝋梅も数本ありましたが、葉が沢山残っているので花が目立ちません。
天主への石段の脇には一本の寒桜が咲いておりました。
吾妻山の菜の花は満開で、真青な相模湾とのコントラストが美しく、一足早い春の光を浴びて、思わず深呼吸したのです。
大涌谷から