節分草


秩父両神堂上へ節分草を見に行って来ました。
ここは自生地とは言うものの、人の手で保護管理されていて、9日には「節分草まつり」があり、美味しい甘酒の接待に与りました。
花は盛りの一歩手前でしたが、枯れた落ち葉の上に、2センチ程の小さい可憐な花が沢山顔を出していました。
この花ビラのような白い部分は実はガクで、本当の花は退化して、黄色い蜜腺になっているのだそうです。
最盛期には一面真っ白になるそうですが、今年は寒さで遅れています。
今日くらいが満開になっているかもしれません。 ↓クリックで大きくなります。


普通花びら(ガク片)は5枚ですが、6枚、8枚のもありました。




拡大してみたら、蜜線が見えました





万葉集には節分草や秩父地方を詠んだ歌は無いので、秩父出身の防人の歌を一首。
こんな東国の山奥から九州への旅は、どんなに厳しい事だったでしょうか。



大君の 命(みこと)畏(かしこ)み 愛(うつく)しけ 眞子(まこ)が手離(はな)り 島傳(づた)ひ行く
       

         秩父郡の大伴部少歳(をとし) 万葉集 巻20−4414




大君のご命令を畏(かしこ)み受けて、可愛い妻の手を離れて島を伝って行きます。