雫 (しづく)


                           撮影場所 箱根 俵石



大津皇子 石川郎女に贈る御歌一首
あしひきの 山のしづくに 妹待つと われ立ち濡れぬ 山のしづくに

                             万葉集 巻2−107



貴女を待ってたたずんでいて、私はすっかり山のしずくに濡れてしまいました。




                             撮影場所 湿生花園


石川郎女 和(こた)へ奉(まつ)る歌一首
吾を待つと 君が濡れけむ あしひきの 山のしづくに 成らましものを

                                巻 2−108


私を待ってあなたが濡れたという山のしずくになれたらよかったのに。




                           撮影場所 湿生花園