稗・ひえ


                          撮影場所 市川市万葉植物園


   打つ田には 稗(ひえ)は数多(あまた)にありといへど
              擇(え)らえしわれそ 夜をひとり寝(ぬ)る

                  
                       柿本人麻呂 万葉集 巻11−2476




たがやした田んぼには稗(ひえ)が沢山生えているけれど、その中から選び捨てられた稗のように捨てられてしまったっ私は、夜ひとり淋しく寝ています。




万葉集に詠まれている稗とは、現在の栽培されたヒエではなく、ノビエ・イヌビエを指すそうです。