梅と桜




    梅の花 咲きて散りなば 桜花 継ぎて咲くべく なりにてあらずや


                      万葉集 巻5−829 薬師張氏福子 (くすしちょうしのふくし)



  梅の花が咲いて散ったならば、すぐ続いて桜の花が咲くようになっているではありませんか。



 天平二年正月十三日に、大宰府の帥大伴旅人邸での宴会の席で詠まれた「梅花の歌三十二首」の中の一首です。







 先週、寒さ凌ぎに熱海の温泉に浸かりに行き、熱海梅園やら糸川沿い、温泉街を散策しました。
 早咲きで知られる梅園の梅も熱海桜も今年は開花が遅れているようで
 「今日はまだ入園無料です。どうぞご自由にお入りください」
 桃色のジャケット姿の梅園の係員さんが訪れた人々に声をかけていました。
 と云う事は、まだ花が少ないってことですね。嬉しいような残念なような・・・やっぱり残念。
 主に入り口付近で観られた梅の花は白が「冬至梅」、紅色は「八重寒紅」。この二種のみです。
 蝋梅は、と見やると、こちらは既に盛りを過ぎた様子でした。








湯前神社境内に湧く源泉。熱海のお湯はよく温まります。


昼食に地魚にぎり盛り合わせ。見た目地味ですが中々美味でした。


 糸川沿いの熱海桜は遠目には枯れ木のように見えますが、樹下に立つとチラホラ開花して
 メジロが忙しく枝移りしながら食事を楽しんでいるようでした。
 それにしても、ここの桜はかなりの古木なのか往年の勢いが感じられません。
 温暖な土地柄とは言え、寒い季節に余りにも早く咲き始める所為か
 木肌は黒ずんで荒く、細い小枝さえも節くれだっているので痛々しく感じます。
 熱海桜さん あんまり無理しないようにね。ゆっくり咲いてね。
 昨日今日、春のような暖かさなので一気に勢いづき、糸川沿いは桜の花盛りになったことでしょうか。
 ちょっと気の早い梅と桜のお話でした。 もうすぐ春ですね♪




 



糸川河口