撮影場所 沢渡温泉
水伝う 磯の浦廻(うらみ)の 石上(いは)つつじ 茂(も)く開(さ)く道を また見なむかも
日並皇子(ひなみしのみこ)の舎人(とねり) 巻2−185
水際の岩に、ツツジが盛んに咲いている道を、また見ることがあるだろうか。
撮影場所 肘折温泉
「石つつじがきれいに咲いているけれど、またこのツツジの花を見られるだろうか。たぶんこれが最後でしょう。だって、お世話する皇子が亡くなってしまわれたもの・・・。悲しいですね。」
ツツジの咲く頃、皇太子の草壁皇子が亡くなりました。若くして逝った皇子を偲びながらの歌です。