春山の霧


強羅で



春山の 霧に惑へる 鴬も 我れにまさりて 物思(も)はめやも
 

  万葉集 巻10ー1892 (柿本人麻呂歌集)




春山の霧に惑う鶯も、今の私にまして物思いすることはないでしょう。






お天気悪い日に、また箱根に出かけました。
染井吉野はさすがに散ってしまいましたが、宮の下辺りから上の方の枝垂桜が満開を過ぎたとは云え未だ綺麗でしたし
霧に霞む山桜は見頃で少し散り始め、枝垂桜も花びらがヒラヒラと舞い、訪れる人々を充分に楽しませておりました。
一枚目の写真の桜は花が小さい山桜で、もしかしたらハコネザクラかな?と思いながら写しましたが、果たして??
染井吉野は青空が断然似合いますが、霧に包まれて微か佇む山桜の風情は「これこそ日本の桜花」と感じ入り(大袈裟)
これも好かったかも・・・などと考えながら、春山の霧に惑うことなく歩き回ってきたのでした。めでたし めでたし♪



   * * *



春もたけなわで、放ったらかしのわが家の庭も、それなりに春色です。
雨上がりの朝に写しました。



 


水滴がキラッと光る画像を狙ったのですが、水玉ばかり。


植えたわけでもないのに勝手に生えてる、宝鐸草(ホウチャクソウ) 


タツナミソウも咲き始めました。