鎌倉の八幡さまで




銀(しろかね)も 金(くがね)も玉も 何せむに 
 勝(まさ)れる宝 子に及(し)かめやも     


            山上憶良  万葉集 巻5ー803





こども達が大好きな いちご飴。





↑ 社殿への石段が参拝規制されて、もう待ち草臥れちゃって



← 参拝規制のロープが上がって登り始めた初詣の人々





1月6日は日差しがあり、寒さもやや緩んだように感じましたので、鎌倉の八幡さまに行ってみました。
そろそろ初詣客の出足も少なくなったのでは、と午後の散策がてら出かけたのですが、あにはからんや小町通り若宮大路も黒々とした人の波です。日曜日だったし〜
人混みを避け、若宮大路のひと筋東側の、おさらぎ茶廊がある小路を歩きました。
あの、黒い人波が嘘のように静かで風情ある道です。↓







八幡宮の余りの人出に本殿の参拝はまたの日に、と若宮、白旗神社のみチョンチョンと柏手打って新年のご挨拶。
帰りも人混みを避けて西口へ回りブラリと歩いていますと、婦人服店の女主人さんが『こんなに暇なお正月は初めてよ』と近所の方に話す声が聞こえました。
ふ〜ん、そうなんだ。若宮大路小町通りは混雑して、食べ物を商う店などは人出なりの売り上げがあっても、実のところ、庶民の財布の紐は堅くて、こちらまで消費が回ってこないのかな。気のせいかこの日、破魔矢を持って歩く人も少ないように感じました。
1億5千万円超の本マグロの初競りや、アベノミクス効果を囃す景気の良いニュースを見聞きするにつけ、それはどこか遠くの掴みどころのない話に思え、実際に、あまねく庶民の懐が潤うのはいつのことになるのやら、と考えたりする今日この頃です。