合歓木・ねぶ(ネムノキ)


                   この写真はsikihuukeiさんから拝借しました


                             
昼は咲き 夜は恋ひ寝(ぬ)る 合歓木(ねぶ)の花 
              君のみ見めや 戯奴(わけ)さへに見よ


                   紀女郎(きのいらつめ) 万葉集 巻8−1461



昼は花を開き、夜は慕い合うように花びらを閉じて眠るネムの花を、私だけ見てよいのでしょうか。あなたも一緒に御覧なさいよ。


戯奴(わけ)とは、相手を冗談に目下として呼んだもので「お前さん」といったところでしょうか。自身を「君(主君)」としています。
紀女郎がネムの花に託して、大伴家持に恋の申し入れの歌を贈りました。



                              撮影場所 自宅付近




                             くすりの博物館 万葉集の植物