浮き草 (古名 うきまなご)




解衣(とききぬ)の 恋ひ乱れつつ 浮沙(うきまなご) 生きてもわれは あり渡るかも


                        万葉集 巻11−2504



  解いた衣の乱れるように恋心に乱れ、私は(浮き草のように)はかなく生きながらえています。



 浮沙(うきまなご)とは、水に浮くような細かい砂のこと、と私の読んでいる万葉集日本古典文学大系)に注釈があります。
何冊か持っている万葉植物図鑑にも「うきまなご」は載っていないのですが、唯一、東京都板橋区の赤塚植物園で買い求めた
「万葉の草木、薬用の草木」という本には「うきくさ 万葉呼名 うきまなご」として記載されています。
それをよすがに今回は「浮き草」を採り上げてみました。







こう暑い日が続くと、身も心もゲンナリして家に閉じ籠りがちになりますので
気分転換に畑毛温泉の冷泉に浸かってまいりました。
幸い滞在中は雨に降られることもなく、気温も比較的低めでしたから、田んぼの畦道や川沿いの土手
静かな住宅地を散策して日頃の運動不足やや解消。
宿はこの時期は宿泊客が少なく、そのお蔭でお風呂ものんびりゆったり足を伸ばすことができ
顔見知りになったお風呂友達?とおしゃべりしながら ぬる湯で長湯 を楽しみました。
中には静かに本を読みながら、1時間半〜二時間もぬる湯に浸かってる方もおられます。
私は頑張っても一時間が限度。殆どは30℃の冷泉にいて、体が冷えたと感じたら
40度の浴槽の圧注浴で体をほぐしながら温まってまた冷泉へ。
こうすることで血液の循環が良くなり血圧も下がる・・・らしい。


散歩途中、川沿いの道のアカツメクサに、モンシロチョウとモンキチョウが多く見られました。


伊豆長岡方面を望む


柿田川


双子の露草


赤花夕化粧


悪茄子


沢潟


ヒメウラナミジャノメ


ベニシジミ


モンシロチョウ


モンキチョウ



お気に入りの散歩道。大正時代ここ畑毛で「理想郷構想」が実施されたとか。そんな俤を今も留めています。


廃業した旅館の垣根に


大仙家のお風呂。手前は加温浴槽(40℃) 右奥は冷泉(30℃) 左奥は中温浴槽(35℃) 外に露天風呂とサウナ


帰る日の朝、暫し姿を見せた富士山 (客室ベランダから)