咲く花は



      咲く花は 過ぐる時あれど 我が恋ふる 心のうちは 止む時もなし

               
                            万葉集 巻11ー2785



    咲く花は散ってしまう時がくるけれど、 私があなたを恋しく思う気持ちは止む時がありません。





放ったらかしの庭にも、初夏ともなれば次々に花が咲いて目を楽しませてくれます。
このひと月ほどの間に咲いた花を写しました。
わが家の殆どの草木は頂きもので、ツレの実家から少しづつ分けて貰ったもの、母の晩年、「辛くなったから代わりに面倒みて」と託されたもの、子供が持ち込んだもの、妹から、友人から、ご近所さんから、そして野鳥の置き土産、などなど。
その花ごとに懐かしい面影、思い出が蘇り、花に語りかけたくなるのです。
この二、三日、湿度が低く爽やかなので、茫々となったアカメモチの垣根やツツジ、枝垂れ梅などの刈り込みをしていて、隅の暗い所にスイカズラの花が咲いているのに気が付きました。よく見ると、アケビヘクソカズラの蔓もあちらこちらに絡んでおりビックリ! 小鳥さんの落し物だわ、きっと。
できればアケビは残して実が生るまで観察したい、と思ったものの、そんなことしたらこの狭い庭が大変な事態に陥るのは明らかなので諦めて伐採?しました。
冒頭のバラは、昔ご近所さんから一枝頂き挿し木で育てた蔓バラですが、蔓の伸びる先を誘導してやらないもので、勝手にあらぬ方を向いて咲き、お隣さんのお庭にまでお邪魔してご迷惑、ちょっと切って花瓶(実は酒瓶)に挿しました。


エビネ




 




 



ピラカンサ                            車輪梅(シャリンバイ)
 


メキシコマンネングサ


白丁花


 


スイカズラ