去年(こぞ)咲きし 久木(ひさき)今咲く いたづらに 地(つち)にや落ちむ 見る人なしに
万葉集 巻10−1863
去年咲いた久木の花が今咲きました。けれど、むなしく地に落ちるのでしょうか。見る人もなくて。
アカメガシワ (古名 久木) トウダイグサ科
新芽が赤く、大きな葉は柏のように食物を盛ったり包んだりしたことから赤芽柏の名がある。
ゴサイバ(五菜葉)、サイモリバ(菜盛葉) とも。
生薬として、樹皮は胃健、葉は神経痛などの痛み止めの外用薬。
実と葉からは赤色染料がとれる。
アカメガシワは当地では普通に見られる木で、道端や崖の斜面のあちらこちらに沢山生えています。
非常に成長が早く、既に高木になった木もあれば、今年芽生えたばかりの草みたいな小さなのも見かけます。
昨年夏に花を、この春に赤い新芽を写してみました。
3月31日
4月9日 近所の公園からダイヤモンド富士が見られる筈でした。
が・・・あいにく朝から曇り空。富士山の代わりにアカメガシワのシルエット。
本当に地味な花で、咲いていても気に留める人は少ないでしょうね。
秋には実が黒くなるそうですが未だ見たことがありません。
新芽は赤くて良く目立ちますが、秋頃には鬱蒼と茂る草木に紛れてしまってつい見過ごしているのでしょう。
今年は意識して観察しようと思います。
アカメガシワが生えている近くで野の藤が、今を盛りと咲いていました。