妹が手を 取りて引き攀(よ)ぢ ふさ手折り わが挿頭(かざ)すべき 花咲けるかも
万葉集 巻9ー1683
妻の手をとって引き寄せるように掴んで手折り、私の髪飾りにするように花が咲いたことだ。
* 舎人皇子(とねりのみこ)に獻る歌二首のうちの一首です。
梅の花がハラハラと散り始め、次いで咲きだした春の花が
わが庭でもそれなりに楽しめる頃になりました。
少しも構わず施肥もせず、それでも年ごとに咲いてくれる
律儀な花たちです。
「ふさ手折る」には程遠いささやかな有り様を写してみました。
☜ 花がまるごと落ちているのはヒヨドリの仕業と思われ・・・
ふきのとう 今年は出ないのかな、と思っていたら、知らぬ間に薹がたって。
オオキバナカタバミ(大黄花片喰) 狭い庭のアチコチに散らばって咲いています。