春雨に 衣はいたく 通らめや 七日し降らば 七日来じとや
万葉集 巻10−1917
春雨で衣がそれほど濡れ通るものでしょうか。
(たいして濡れもしないのにお出でにならないとは)
もし七日降ったら七日来ないつもりなの?
* 春雨を口実に訪ねて来ない人に、少しスネてる女性の心持ち・・・かな?
一年前に購入した宿泊券の期限切れが迫り、取敢えず使ってしまおうと箱根宮ノ下に出かけました。
できれば湿生花園の開園に合わせて使いたかったのですが、誰しも思いは同じ、三月下旬は混み合うから
比較的空いているいる今のうちにと、天気予報は芳しくないのを承知で直前予約。
案の定 雨に降られてしまいました。でも、雨の降る日も嫌いではなく。気分もしっとり落ち着きますし。
せっかく雨の日の滞在なのだから春雨写せないかな。それも濡れたくないので屋内から・・・
ガラス越しに雨粒が波紋を広げる池面や枝の雫など狙ってみましたが横着はいけませんね。
やっぱり上手く写りませんでした。
帰りに湯本に寄って早川沿いを散策中、対岸に淡紅色の花が目に入り廻ってみますと
「湯蝶桜」と名を記した標柱に「ゆひらこ」と仮名がふってありましたが、早い話が河津桜らしいです。
春雨に濡れそぼつ柔らかな萌黄の葉と淡紅の花の取り合わせ
桜萌黄の襲の色目はこんな感じを表しているのか知らん
など考えたりしてそれなりに楽しい時を過ごせた箱根なのでした。
小田急電車
降る雨を眺めながら「アサイーボウル」なるものを初めて食べました。
アサイーは老化防止に効果があるとか。当方は既に手遅れな状態ですが、話の種に。