秋の田



吾妹子が 業(わざ)と造れる 秋の田の 早穂(わさほ)の蘰(かづら) 見れど飽かぬかも
                 
  

                    大伴家持 万葉集 巻8−1625



妻が手ずから作った秋の田の早稲の穂のかづらは、いくら見ても見飽きることがありません。



ある時、坂上大娘さんが、自分で種を蒔いて育てた稲穂で「かづら」(髪飾りのようなもの)を作って、大伴家持さんに贈りました。その返事がこの歌です。



三浦半島にも、小さな棚田があります。
先日、彼岸花が咲いているかも〜と期待して行ってみましたが、ちょっと早かったようで。
田んぼの稲穂は黄金色に首をたれ、稲刈りが始まっておりました。
この棚田では、数軒の農家の方が、キヌヒカリという品種を無農薬で、援農ボランティアの方々の協力も得ながら栽培しているのだそうです。
葉山町の上山口という地域で、綺麗な湧水があったり、栗や柿が生っていたり、蝶やトンボの種類も多く、海のイメージの葉山とは趣が異なる、山里の風情を残す場所です。






棚田付近で