エビネ



春の花 今は盛りに にほふらむ 折りてかざさむ 手力(たじから)もがも


                  大伴家持 万葉集 巻17−3965



春の花が今は盛りと咲いていることでしょう。それを手折って髪にさす手の力があればよいのですが・・・


 家持さんはこの時病気だったようです。「春の花が咲き、鶯囀るこの季節、琴を弾き酒を酌んで楽しむべきですが、杖をついて外出するのは辛いので、とばりの中に臥して、つまらない歌をを作り・・・」といった内容の手紙と二首の歌を大伴池主に贈りました。これはそのうちの一首です。



わが家の今日のエビネを写しました
家持さんの歌とは何の関わりもありませんが、春の花の詞が含まれているので使ってみました (#^.^#)