さね葛 




さね葛 のちも逢ふやと 夢(いめ)のみに 祈誓(うけ)ひわたりて 年は経につつ



                                     萬葉集 巻11−2479



    いつかまた逢えるかしら、と夢で祈り続けるばかりで年月がたってしまいました。



 さね(さな)蔓は「逢ふ」にかかる枕詞。
  蔓が分かれてまた合う、長くのびて絡みつく、ことによる。





さねかづら(さなかづら) モクレン科 常緑蔓性植物
       別名 美男蔓。その昔、枝の樹皮から出る粘液を水に浸出させ整髪料として用いた。




西寄りの強風が吹き荒れた27日、こんな日は富士山がよく見えるんだわ、と近くの公園に行ってみました。
雲ひとつない西の青い空の下に、真っ白な綿帽子をかぶった富士の山が姿を見せておりました。
しばらく眺めを楽しんで帰る道端の藪の中に、何やら赤く色づいた実があります。おや、あれはサネカズラ?
近寄ってみると確かにサネカズラの実なのでした。
この道は小高い山の尾根道で、春には多種の山桜が咲き、初夏には定家蔓、初秋には葛の花、冬は椿など
折々の花が楽しみな好みの散歩道。此処でのサネカズラは初の出会いでしたのでちょっと感激です。
あなた、ずっとここにいたの? 気が付かなかったわ。はじめまして! と写真をパチパチ。
蔓が長く伸びて絡み合う全体の様子を撮りたかったのですが、何ぶん藪の中で小笹などが邪魔をして上手くいきません。野生の植物は撮り難いです。とか言って、花壇や植木鉢の花が上手に写せるわけでもなく (^^ゞ
昔、飛鳥から大阪に通じる竹内街道を歩いて叡福寺に向かう途中、小野妹子の墓があって、そこに見事なサネカズラが自生していました。あれは今でも生えているのかな・・・ふっと蘇った遠い昔の細やかな思い出。




雄花  9月に鎌倉の海蔵寺付近で写しました。


9月の実


11月27日、すっかり熟して。


食べたら美味しそう♪  でも美味しくないらしいです。



27日の富士山


5合目あたりまで冠雪しているのでしょうか?