斯(か)くばかり 雨の降らくに 霍公鳥(ほととぎす) 卯の花山に なほか鳴くらむ
万葉集 巻10−1963
これほど雨が降るのに、ホトトギスは卯の花の咲く山で、なおも鳴いているのだろうか。
気象庁は今日、関東地方も梅雨入りしたと発表しました。
驚くような気の早い猛暑は一服しましたが、梅雨入り早々今度は大雨で、明日は雷雨の恐れもあるそうな。
ほどほどに降って大地を潤し、水瓶を満たし、爽やかに梅雨明けして欲しいものです。
五月末頃には一日中聞こえていた甲高いホトトギスの鳴く声が、六月に入ってパッタリしなくなり
この暑さで山の方へ避暑に行ってしまったのかしら、と思っていたのですが
朝から降り始めた雨に濡れている、わが家の貧相な紫陽花を撮ってみようかな、と庭に出ますと
ホトトギスが二声三声鳴きました。今日は気温が下がったので戻ってきたのかな?
庭の紫陽花は元は淡いブルーの花でしたが、いつの間にか同じ株で赤みがかったのや
濃いめの青い花が混ざって咲くように変わってしまいました。
ほの暗い草陰で白く際立つドクダミ。好きな花です。