霞立つ 野の上(へ)の方(かた)に 行きしかば 鴬鳴きつ 春になるらし


     丹比真人乙麻呂(たぢひのまひとおとまろ) 万葉集 巻8ー1443



   霞のたつ野の上の方に行ってみたら、鶯が鳴きました。春になるらしいです。


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三浦半島でも、ようやく本格的な春の訪れが感じられるようになった或る日、三浦海岸の河津桜が見頃になったと教えてくれる人がいて、それでは〜と出かけました。
京浜急行三浦海岸駅から歩いて15分程の線路沿いと小松ヶ池のほとりに、未だ若い河津桜の並木があって、道の片側には、地元の新鮮野菜や海産物など土産物を商うテントのお店が出ています。
先ず小松ヶ池に行ってみよう♪と線路を跨いで向かい側の台地から池の方に下りる途中、 鶯の初音を聞きました。
藪の中から不器用にホケキョ、ケキョ・・・と鳴く声・・・
発声練習でもしていたのでしょうか。
小松ヶ池は渡り鳥の飛来地で、この日もヒドリガモオオバンたちがのんびり泳いでおりました。
ここの河津桜もあと10年も経てば、見応えのある桜並木に成長することでしょう。






『三浦海岸の河津桜』のスライドショーを作りました。
25枚で3分とちょっとかかりますが、よろしかったらご覧ください。