秋されば 春日の山の 黄葉(もみち)見る 奈良の都の 荒るらく惜しも
大原真人今城(おほはらのまひといまき) 万葉集 巻8−1604
秋になると 春日山の紅葉を見るこの奈良の都の荒れていくのが惜しまれます
*当時は久邇京に都が移って奈良は荒廃していました。
いま古都奈良では、来年の平城遷都1300年祭に向けて着々と準備が進められています。
平城宮復元事業は当初の予定通りには捗っていないようですが、第一次大極殿は外観がほぼ出来上がり、私共が行く少し前に覆いが全部取り外されたそうで、運よくその雄姿を見ることができました。
他にも宮内省や東院庭園、築地塀などの復元された建物が広い草原の中にポツポツと建ち、その間を近鉄電車が走り抜けて行くのでした。
東大寺方面
完成が近い第一次大極殿
築地塀と門
宮内省復元建物
造酒司の井戸
奈良公園の黄葉 3年前の写真です
大極殿焼
平城宮跡を二条南の通りに出たすぐの所にある『蛸庵』というお好み焼き屋さんの
『大極殿焼』と書かれた看板を見て、思わず入ってしまいました。
大き目のサイコロ状に切った長芋と蓮根がたっぷり入ってサクサクした食感が楽しく
美味しいお好み焼きでした。
『遷都1300年焼』を目下考案中、とはお店のご主人のお話です。