女郎花(をみなへし) 咲きたる野辺を 行きめぐり 君を思ひ出 たもとほり来ぬ
大伴宿禰池主(おおとものすくねいけぬし)万葉集 巻17−3944
オミナエシの咲いている野辺をめぐっていて、あなたを思い出し、私は廻り道をしてやって来ました。
爽やかな秋の日の夕方、鎌倉、西御門の来迎寺でオミナエシを見て参りました。
こちらの亡くなられた前の住職さまは、万葉集の研究家でいらしたようで、その頃のお庭は万葉の植物園のようでした。今、その面影は跡形も残っておりませんでしたが、一角にオミナエシが咲き乱れておりました。