ハナゴケ



奥山の 磐(いは)に蘿(こけ)生(む)し 恐(かしこ)くも 問ひたまふかも 思ひ堪(あ)へなくに



      葛井連廣成(ふじいのむらじひろなり)  万葉集 巻 6−962



恐れながら、いま歌を作れなどとおっしゃられても、十分考えることはできません。


* これは、宴の席で皆から歌を作るように言われた葛井廣成が、その声に応えて詠んだ歌です。
「奥山の磐に蘿むし」とは、「奥山の巨岩に苔がついて」の意で、「恐くも」を導く序です。
例によって、ハナゴケと万葉集とは何の関わりもありませんが、ただ苔という言葉だけをよすがに・・・


普通の苔もありました。スギゴケでしょうか?


6月20日から、川湯温泉三泊しました。
 


川湯温泉は、泉質が「硫黄泉・硫化水素酸性明ばん泉・ナトリウム炭酸水素塩泉」で、秋田県玉川温泉と良く似ていました。(ラジュウムは含まれませんが)
湯量は豊かで混じりけの無い、いかにも効き目がありそうな温泉です。
温泉街としての風情はイマイチですが、周辺には雄大大自然が広がり、町から2キロほど離れた硫黄山まで、気持のよい散策路が整備されています。ちょうどエゾイソツツジの開花期で、一面の大群落を見ることができました。
つつじヶ原探勝路沿いのイソツツジの根元に、「ハナゴケ」という珍しいコケが生えていました。



黄山へと続く,つつじヶ原の風景
 
 
 
 


お盆休みも終わりですね。残暑バテ?なさいませんように〜!
またちょっと出かけますので、暫く失礼いたします。