ハイリゲンシュタット  つづき

miebaba2005-08-13

アーチの門をくぐり正面の階段を上ると入口です。
人影がないのでそっと中を覗くと
「グリュ〜〜ッスゴ〜〜ット」と低音の、のんびりした声がします。机の向こうに大柄な男性が座っていました。
何かしきりに問いかけてきますが解りません。
すると小さな冊子を手渡してくれました。ベートーベンの遺書を
数カ国語に翻訳したものでした。ちゃんと日本語のページを開いて
渡してくれました。どうして日本人だと分かるのでしょう?
(そういえばオーストリア滞在中、韓国人や中国人に間違えられた
事は一度もありませんでした。)
小さな二部屋程のスペースに、直筆の遺書やデスマスク、遺髪、身の回りの品々、楽譜のコピー、縁の人の写真や手紙などの資料が展示してありました。
残念ながら室内撮影禁止。
窓際にヘッドホンが二つあり、数曲聴けるようになっていて、これが中々良い音でした。



中庭を覆うように大きな菩提樹の木があります。
アーチの中、左はトイレです。ご参考までに。



「遺書の家」を出て左に真っ直ぐ行って、突き当たりを右に、みどりの濃い閑静な道をしばらく歩くとベートーベンの散歩道です。



道しるべが要所々にあるので分かり易いです。



ベートーベンの散歩道。交響曲第6番「田園」の想を得たところだそうですが、
今は、小川沿いに瀟洒な家が建ち並び高級住宅地になっています。
(鎌倉の住宅地に雰囲気が似ていると感じました)
裏山はブドウ畑が広がっています。左に小川。



第二楽章「小川のほとりの情景」の想を練ったといわれる場所にベートーベンの像があり、ベンチもあって老夫婦がゆったりと座っていました。



この後 カーレンベルクの丘へ行くので、来た道を戻ってバス停へ。

この町はごみ1つ落ちていない清やかな町でした。汚れたウィーン市街から来て本当に気分良く過ごせました。
次はカーレンベルク。